カスタムパレットサイズ vs ユーロパレットの運賃計算: 25年続く卸売業者の月1,000ユーロ問題

このHVAC卸売業者が出荷する蓄熱タンクは、それぞれ異なるパレットサイズで届く。しかし運送業者はユーロパレットでの運賃しか提示しない。このギャップを手作業で解決するコストとは。

重要なポイント

  • InterClimaは蓄熱タンクを4種類の異なるパレットサイズ(90x90、85x85、70x70、55x55 cm)で出荷しているが、いずれも標準のユーロパレットではない。
  • 運送業者はユーロパレット換算での見積もりしか行わないため、変換が割り切れないスペースもあたかも占有されているかのように課金される。「空気の輸送にお金を払っているようなものだ」と担当者は語る。
  • 現在、すべての出荷計画は手作業で行われている。印刷された梱包リストを元に、タンクをサイズごとに紙の上で再グループ化し、手計算で積載メートル数を算出する。無駄なスペースがなくなるまで繰り返す。
  • ミスの代償は現金で支払われる。避けられたはずの1パレット分の追加コストは約100ユーロ。オーナーの試算では、手作業による非効率なレイアウトが月約1,000ユーロの無駄な運賃コストを生んでいる。
  • スキルの差がコストをさらに押し上げる。空間認識能力に優れたスタッフはすぐにレイアウトを解決できるが、そうでないスタッフは1件の出荷に半日もかかり、結果的にどちらにしても現金が失われる判断に悩むことになる。

朝4時の電車で向かった、規格外パレットだらけの倉庫

今回のCargo BTSでは、ベルリンを朝4時に出発し、オランダのCuijkに向かった。現地でInterClima B.V.のオーナー、Bart Kok氏と午前中を過ごすためだ。InterClima B.V.は1999年からHVAC卸売業を営んでいる。Cargo BTSのコンセプトはシンプルだ。オフィスを離れ、実際の倉庫や積み込みドックに足を運び、出荷計画に携わる人々が直面している課題を探る。InterClimaはまさにその好例だった。彼らが出荷する製品のほとんどが標準パレットサイズに収まらないからだ。

25年で個人事業から11人規模の倉庫へ

Bartは1999年にこの業界に入り、オランダの別の卸売業者で働いた後、1年半ほど別の会社に移り、その後独立を決意した。「自分でやった方がいい。誰にも指図されずに済むから」と彼は語る。当初は一人で始めたが、現在InterClimaは11人を雇用している。

現在のCuijk倉庫は完成から1年ちょっと。文字通りゼロから建設された。敷地を掘削し、コンクリートを流し込み、鉄骨を組み立てるまで約1年4か月かかった。以前の倉庫は手狭で使い勝手が悪く、入荷のたびに既存の在庫を動かしてスペースを確保する必要があった。

製品:チラーと蓄熱タンク

InterClimaが販売しているのは蓄熱タンク。チラーやヒートポンプシステムで使用される熱バッファータンクだ。小型のチラーは冷水(通常6℃前後)を生成するが、コンプレッサーは連続運転ではなくオン・オフを繰り返す。オフの間も冷却需要を満たすため、冷水(または温水)を貯蔵するタンクが必要となる。同社はチラーの販売から始め、数年後にタンクをラインナップに加えた。

顧客はほぼ全て法人だ。オフィス、工場、病院など。「タンクのない建物など想像できない」とBartは言う。そしてヒートポンプへの移行が進む中、ヒートポンプシステムには適切な動作のためのバッファー容量が必要なことから、需要はさらに高まっている。

250台のタンクとFIFOローテーション

在庫タンクはイタリアから約250台ずつ、年3~4回に分けて入荷する。オランダ市場向けに十分な在庫を確保するためだ。倉庫では厳格な先入れ先出し(FIFO)システムを採用。各タンクタイプを2列に並べ、新しい在庫よりも古い在庫を優先的に出荷する。どのパレットに載っているかは関係ない。

4種類のパレットサイズ、標準化なし

ここで積載の問題が生じる。タンクは標準のユーロパレットではなく、カスタムの工業用パレットで出荷される。しかもパレットサイズはタンクによって異なる。90x90cm、85x85cm、70x70cm、55x55cmの4種類が同じ出荷に混在する。さらに、内部にバッフルプレートやフランジ、接続部を備えたオーダーメイドタンクは、標準ロットではなく個別に運送業者の倉庫に出荷されるため、5つ目の変数が加わる。

なぜ運送業者はユーロパレットのみで運賃を計算するのか

ここでミスマッチが生じる。混載貨物の運賃はユーロパレット換算で計算される。90x90、85x85、70x70、55x55のパレットが混在する出荷は、この単位にきれいに変換できない。そのためInterClimaは、実際のスペースを運送業者が課金するユーロパレットのスロット数に換算しなければならない。そしてその換算はほとんどの場合、割り切れない。

「空気の輸送にお金を払っている」

換算が合わない場合、トラックには課金対象となる未使用スペースが生じる。「確保したスペース内にできるだけ多く積み込むが、多くの無駄な動きやコストが発生し、結局は使われない」とBartは説明する。「スペースが足りなくなることもあるし、効率的でないこともある。でも仕方ない」。この「空気の輸送にお金を払う」という表現は、運送業者が実際に課金する単位に最適化されていないレイアウトのコストを最も端的に表している。

手作業のテトリス:ペンと紙、そして半日

現在、各出荷のレイアウトは手作業で行われている。誰かが梱包リストを印刷し、タンクをサイズごとに紙の上で再グループ化する。小さいタンクを3つまとめ、大きいタンクを1つ、隙間に収まる箱を配置し、手計算で積載メートル数を算出する。このパレットは1メートル、あのグループは1.8メートル、さらに1メートルを足して、トレーラーの幅で割ると、端数のパレットポジション数が出る。それを最も近い整数スロットに切り上げる。

「テトリスのようなパズル」と表現するBartにとって、この作業はほぼ第二の本能に近い。しかし空間認識能力に乏しい同僚にとっては、同じ作業が1件の出荷に半日もかかることがある。レイアウトの判断ミスは仮説ではなく、運賃請求書に余分な項目として現れるため、不安がつきまとう。

アルファ人間 vs ベータ人間

Bartはこの作業を標準化する難しさについて、独自の見解を持っている。「アルファ人間とベータ人間がいる。ベータ人間は計算や物理、こうしたことが得意だ。アルファ人間は言語や営業が得意だ」。空間認識能力に優れたスタッフは直感的にレイアウトを解決できるが、そうでないスタッフは半日かけて自分の判断に疑問を持ち続ける。その配置が本当に最安値なのか、それとも単に最初に収まっただけなのか、確信が持てないのだ。

彼が求めているのはシンプルだ。出荷リストをアップロードすれば、自動的に最適化されたレイアウトが返ってくる。運送業者が直接対応できる視覚的なパレットポジショングリッド付きで。手作業の計算も、自己疑念も、もう必要ない。

月1,000ユーロの無駄な運賃コスト

この背景にある数字は明確だ。典型的な出荷で、うまく計画されたレイアウトとそうでないレイアウトの差は、通常1~2パレット分のポジションに相当する。1パレット分のコストは約100ユーロ。イタリアの2~3の工場から毎週複数の出荷があるため、Bartは手作業によるレイアウト計画の非効率が月約1,000ユーロの無駄なコストを生んでいると試算している。彼の言葉を借りれば、「適切なフィードバックがあれば不要な」コストだ。

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